シルバーローズクロニクル


眠れなければ感想を書けばいいじゃない


ラブストーリーとして完璧。悪役が矛盾を全て引き受けるところとか(そこか!)でも、本当に素敵なおとぎ話。40年後のラストシーンが大好きだ。付けたしじゃなくてそれまでのストーリーがそこに向かっていった気がするから蛇足に感じない。パラダイスプリンスのときは完全に蛇足だったもんなー。ラストがよければ全て良し。それにしても少女マンガのお約束がいっぱいあって幸せな作品だった。生で観たかったな。あやぶき氏、おおつき嬢、おおき氏、おづき氏とか好みすぎる!あと、愛原さんも!やっぱりあやぶき氏とおおつき嬢の並びはいいな。



とにかくいろんなあやぶき氏が見られる素敵な時間。詩人だったり、オタクだったり、脱オタクしたと思ったら、老人だったり。特に老人になったところなんて素敵すぎて涙が出る。とにかく彼はただ、愛しい人を待ち続けただけではなくアナベルによって怪奇映画以外の楽しみを知り、これまでの自分から変わることが出来て、それに感謝して自分のしたいこと、出来ることをやってきたのだ。そんな人生を送りつつもきっと彼はアナベルとまた会いたい、会えるはずだと思っていたけれど、それが叶わないかもしれないと心のどこかで思っていたかもしれない。そんな風に思えて、あのラストシーンの台詞の響きが素晴らしいと思った。「恋のよびこーせい♪」の辺りまでのオドオドおたくゆみこが可愛すぎてどこの電車男かと。変身後はカッコよすぎてどこの山田たかゆきかと(黙れ)あやぶき氏の歌はやっぱり上手だ(ほれぼれ)



アランに恋をしたヴァンパイアのアナベルがアラン亡き後、彼の孫でもいいから会いたいと思いエリオットに会いに行く。てゆうかなんでアナベルはアランが生きているときに会いにいってやらないんだよーとも思ったりしたがきっとアランがアナベルにとっての初恋の人だからだと納得した。ほら、少女マンガ的に初恋は実らないって言うし。その前に不老不死のヴァンパイアが初恋ってところが謎だけど、いつアナベルとクリストファーがこの世に現われたのかとか考えるともっと謎だけど歌で初めての恋って言ってるから初恋なんだろう。会いにいかなかったんじゃなくてクリストファー(ブラコン)とヴァンパイアハンターのせいで会いにいけなかったんじゃないかとも思う。アナベルがエリオットを好きになる辺りも自然な流れで、それに「アランの面影を重ねているだけだ!」という兄も素敵な展開でとにかく胸キュン。そして、葛藤するアナベルで胸キュン。とりあえず胸キュン。ラストシーンでアナベルがエリオットに会いにきたのはアランよりも愛していたからだと思いたい。アランよりもとか書くとちょっとアレだけどやっぱりアランの面影を重ねていると言われて悩み、それでもエリオットを愛している。と気付く。そして「待ってる」と言われたから彼女はエリオットの元へ戻ってきたのだと思う。アナベル役のおおつき嬢はアナベルという役がピッタリかというとそうでもなく・・・美しきヴァンパイアとかいうのはとなみとかしずくちゃんとかしろさき氏みたいな正統派な美人がやるとピッタリだと思うんだ。それでもおおつき嬢のヴァンパイアは素敵だった!!!!横顔が超絶に美しい。正面はまぁ・・・でもやっぱりおおつき嬢のアナベルが好きだ!あやぶき氏とのバランスがいいのもあるけど、歌声も綺麗で、演技も上手でなによりもエリオットを愛している辺りが本当に好きなんだ!衣装が全然おおつき嬢に合ってないけど!!あぁいった現代風のワンピースよりももっと古風なのが似合うと思うんだ。でも好きだ、あぁ好きさ(開き直った)とにかく横顔!横顔が美人。恋をしている顔が最狂に乙女だと思います。つまりはツボ。


ヴァン・ヘルシングが悪役のくせにまぬけすぎる。シルバーローズ製薬の社長のくせにエリオットの姓がジョーンズということに気付かないわけないだろうと思う。てゆうかみんないろんなことに気付かなすぎだろう。



てゆうかもう準備しないと間に合わない。


「あなたの前では私は私のままでいられた」

「永遠は長く辛い」
「一緒に永遠の夜をまどろんで、明けない夜明けを夢見続けよう」

あたりの台詞が大好き。