隠しておこう



宝塚でこんなに普通にシェイクスピアやると思ってたなかった。どうせ「愛している♪」とか歌っちゃうんだろうなぁと思ってたらそうでもないし。1幕はコメディっぽい要素もありつつ楽しかった。2幕もしっかりと2人の決闘と葛藤を描いてたし、こういうのもやるんだーと。てゆうか☆組のまいであーのメロドラマっぷりが凄すぎてその後にこれ見たらそりゃまた・・・なんかちょっと違うなって思うよね。


エミーリアがわからない。ヒロインなのにパラモンもアーサイトも愛していないこの人がわからない。過去に愛する人を亡くして以来誰も愛さないと決めているっていう設定なのだけれどもそんなに好きだったようには感じない語り方な気がしたし、アーサイトとパラモンは思い切り一目惚れだけれどもこの人は結局2人のことを最後まで好きにはなっていないように思える。1幕の2人のうちどっちか選べで選べないエミーリアはどっちも好きだというよりどちらも別に好きじゃないって感じだったし、1年後の場面も2人の望むようになると気が狂った牢番の娘が言ったことをダイアナのお告げだと勘違いしてそれを信じていた、というよりそのお告げにすがりついていた。その後にパラモンにちょっとときめいちゃったりしていた場面もあったし、最後はパラモンに「一緒に生きて。子どもを生んでその子どもをアーサイトと名づけよう」とか言ってたし結局はパラモンとくっつくけどなんかなー、なんか、やっぱりどっちも愛してはいなかったように思えちゃうんだよね。パラモンへの台詞は同情に近いものだと思うんだよね。やっぱりエミーリアはわからない役だなぁ・・・理解も出来ないしわからないし難しい役だなぁと思うんだけどどうよ?(同意を求めるな)


宝塚において誰かを愛しているヒロインよりも誰も愛していないヒロインのほうが演じるのが難しいと思う。



でもこれどう見てもアーサイト×パラモンの萌えのほうが強いからそんなこと考えなくても全然いいと思うんだ。でも私はエミーリア×牢番の娘とか考えちゃう百合脳だ(黙れ)